狼先輩。



沈黙が続く中、先輩が少しずつ私に近付いている……気がする。


いや、近付いてる!!



先輩が私に近付いてくるに従って後退りをする。



……と、もちろん限界が来てしまうわけで。



背中に固い感触がした。



ど、どうしようっ!?


壁まで追いやられた!



……なんか、先輩無言だし。



トン、と右手を私の顔の横の壁につく先輩。



「ことりちゃん」



名前を呼ばれて、ドキリと心臓が大きな音を立てた。