狼先輩。


「ことりちゃんが体調不良だって聞……」



扉の開く音と共に聞こえたのは大神先輩の声で。



私は慌てて西村くんを押して、離れた。




い、今……西村くんに、キス……されそうになったよね……。


心臓がバックンバックン言ってる。




さっきの先輩に見られた……?



ちら、と先輩を見ると、いつものように笑っていて。


でも……、


「西村は、もう練習戻って」



口調はとても冷たいものだった。