狼先輩。



ズキンズキンと胸が痛む。


……やだ、千沙先輩と2人きりで勉強するの?


そんなの、やだよ。



「じゃ、行こう!」


そう言った千沙先輩は大神先輩の手を握って私の前を通っていった。



そのとき。


「っ!?」



……今、千沙先輩に睨まれた?



いや、そんなの……気のせい、だよね。