狼先輩。



……もしかしたら、西村くんには、私の気持ちなんてお見通しなのかもしれない。


だから、あんな宣戦布告みたいなこと言ったのかな……?





「渡辺さん、おはよ」



ポンッと肩を叩かれて振り向くと、そこには西村くんの姿が。



「あ、お……おはよ」



なんか恥ずかしいな……。

「ね、学校まで一緒に行っていい?」


「う、うん」




2人で並んで歩く。


……西村くん、いつも通りでちょっと安心したかも。