狼先輩。


あ、でも……これはプレゼントを渡すチャンス!!


私は手に持った袋を先輩に差し出した。



「先輩っ、お誕生日おめでとうございますっ!これ……気に入っていただけるといいんですが……」



先輩は、目を見開いて私を見つめる。


でも、ふっと笑みをもらすと、


「まさか、ことりちゃんからももらえるなんて。今日はビックリしてばっかりだよ」


ありがとう、と私の手から袋を受け取ってくれた。



「開けていい?」


「はいっ!」



先輩、気に入ってくれるかな……?