・・・・・ほらね、
やっぱりな、
って顔しながら
私の方見て笑ってるし。
その時、
技師室の扉が開き
タイミング悪く
去川さんが出てきてしまい
輝樹の姿を見て
その場で立ち止まってしまった。
「おっ!トオルじゃん。
お前も そういう格好しとけば
医者っぽいじゃん?」
そう笑いながら
去川さんの方に向かい合うと
「たまには前みたいに遊びに来いよ。
一緒に飲みてぇしな。なっ?」
「・・・いいの?」
「あ?何が?
俺が来いって言ってんだから
いいも何もねぇだろ。
今週末でも 仕事休みなら
来ればいいじゃん?
ちゃんと手土産に
たい焼きも持ってこいよ」
「う、うん!わかった」
・・・・輝樹って
やっぱり、すごいなって・・・
改めて思う瞬間だった。



