10分後…

ピンポーン

「は~い、あら…おひさしぶりです!」

「岡本さん、まだいたのね!元気そうね」

お母さん?

いつの間に…


リビングのドアが開き、お母さんが入って来た。


「ちょっと!突然真那を連れ出すなんて酷いじゃないの!」

私は呆然として、お父さんを見る。

「君がいつまでも真那に話さないからだ」

ちょっと狼狽えてるお母さん。

「話すタイミングを考えていたのよ…それより今日はもう連れて帰ります!」

私の腕を掴み、出ようとする。


「とりあえず一週間後に迎えに行くから、準備しといてくれ」
お父さんが急いで話す。

えっ?
一週間後?


また突然な…


お母さんに連れられて、加賀見家を出た。