「うん、うん、うまいよ」
何度も同じことを言いながら、食べてくれる。

一緒に夕食した時も美味しそうに食べていた。
食べることが好きなのかな~。

私も食べながら、気持ち良く食べてくれる瀬尾先生を眺めた。


「ごちそうさま、美味しかったよ」
食べ終わったお弁当箱を片付けた。


あ、忘れてた。

「デザートもあるの」
ゴソゴソと下のほうからプリンを取り出した。
ちゃんと保冷剤を入れてあったから、まだ冷えている。

「え?これも真那ちゃんが作ったの?」
目を丸くしながら、瀬尾先生は受け取った。

「プリンはよく作っていて、得意なの」
スプーンを渡す。


「ん、うまい!」
また美味しそうに食べてくれた。

「いや~贅沢な弁当だよね」

「材料が良いからね」
私が笑うと瀬尾先生も笑う。

「そっか、材料が良いから美味しいんだね」

「え~私の腕は~?」