視線を感じたのか、本から目を離してこっちを向いた。

ドキッ!
振り向く瞬間がかっこよくて、ときめいた。

「出来ましたか?」
近付いて来た。

「はい、一応…」

やばい…全然自信ない…
空欄もある。


はあ~

溜め息つく瀬尾先生。

やっぱり呆れてる?

「全然ダメですね。1年生の問題ですよ?ちゃんと授業受けてたのですか?」

きついお言葉です…胸に刺さります…

「1年生の時は出来ていたはずですが…」
苦しい言い訳。

「いや、出来てないでしょう?出来ていたらこんな答え書かないですよ」

うっ…意外に毒舌。


でも、丁寧に教えてくれた。
とても分かりやすかった。

「もう一度同じ問題をやってください」


今度はすらすら~解けた!

「出来ました」

自信あるよ~。