その後、涼子さんと病院へ。

涼子さんが用を済ませてくる間、慎也と話す。


「ねぇ~晴斗さんって知ってる?」

紅茶を飲みながら聞く。

「晴斗さん?従兄弟だよ。父さんのお姉さんの子。何で晴斗さん?」

従兄弟か~


「その晴斗さんって人に家庭教師をしてもらうんだって」

「へえ~晴斗さん頭良いからね。もしかして、W大受けるの?」

「うん、お父さんに今朝、言われた」

「そっか…俺もW大に行くようにずっと言われていた…でも、もう無理だけどね」


切ない表情の慎也。
何て答えていいか分からない。