「はぐれないように繋いでるんです」
瀬尾先生が答える。

「あ~真那ちゃん、迷子になりそうだものな~」

そんな~迷子になりそうに見えるの?

「俺も小さい頃はよく真那ちゃんと手を繋いだな。しっかり持っていないと転びそうでね」

「そうそう、だからしっかり持っていますよ」

「え~!?あたし、今はそんな小っちゃい子どもではないです!」
失礼だな~。

瀬尾先生と晴斗さんは笑う。
完全に子ども扱いだ。


「そんなに怒らないで。いろいろ回った?」

「まだたこ焼き食べただけなので、これから回ります」

「俺も付き合いたいけど、これから用事があるから無理だな」

「大丈夫。俺が責任もって案内しますから」


「じゃあ、頼むわ」