それからの一週間は忙しかった。

いろんな手続きを済ませ、荷物を整理して、お母さんのは福岡に私のは加賀見家に送った。


そして、今は羽田空港。
お母さんと根本さんのお見送り。


私もお母さんも泣いていた。

「真那、毎日メールするからね」

「うん、声が聞きたくなったらいつでも電話してもいい?」

「うん、いつでも電話して」

「寂しいけど、がんばる」

「うん」


まるで遠距離恋愛するカップルのような会話。

ずっと2人で暮らしていたのに別れるなんて寂しすぎだよ~。


「工藤さん、よろしくお願いします」
工藤さんに向かって、お母さんは頭を下げた。

「承知しました」
工藤さんも頭を下げた。