でも、突っ込む時間が惜しい。



「お父さん、ちょっと寂しいだろうな…」



和室の遺影をプチプチシートにくるみながら、少し自分も寂しさを感じた。

家族の思い出が、ここにはあるんだもん。

でも、新しい家ではみんな一緒。

お父さんも、喜んでくれるよね。



「でもさ、お姉ちゃんが出来婚とは思わなかったよね」



「本当に。でも、慎吾さんも嬉しそうだったし、良いんだよ。これで」



私も赤ちゃん好きだし。