由斗のお父さんの背後から、私は兄貴を“キィーッ”と威嚇。



「お席へご案内しますのでどうぞ!6番テーブル、3名様ご来店でーす」



「「いらっしゃいませー」」



兄貴の大きな声が、店内に響く。

近くに居た店員さんも叫ぶ。

兄貴の“ヘイ、らっしゃーい”は、何だったのか。

他の人は、まともな挨拶が出来るんじゃない。

今じゃ商店街の八百屋さんだって言わないよ。