――21時を回り、食事も済ませた私たち。 自宅前まで、由斗が律儀に送ってくれた。 「今日はありがとう」 「俺こそありがとな」 右手の甲を見せ、私までニヤけてしまう。 このペアリングは、私たちの繋がりを表してる。 会えない時間も、ずっと。 「アホか!」 彼氏に幸せ自慢をする私に、由斗はキスを落として来た。 「じゃあな」と歩き出す由斗の背中が見えなくなるまで見送る。