綺樹は海から顔をそむけ、砂浜を歩きだした。


「復讐はDarkだ。
 ライナに正義の部分があっても。
 だから浮上しなくては。
 遂げられた今、気づくだろう。
 お前の存在に、支えられていたって。
 だからお前は、ライナを導く光になれる」


段々と綺樹の背中と声が遠くなっていく。


「おまえが踏み出せば、叶うよ」


囁き声のように届いた。