☆美弥side



「がちで溶ける5秒前・・・」



直射日光とまではいかないが、

外に出ている私には

その暑さは地獄と化していた



ただ、

熱気と、暑さに囲まれた

体育館よりか、ココが涼しく感じる



「なんで私がこんなこと・・・」



「本当にごめんね?美弥ちゃん」



休憩にはいった奏多さんが

汗を流しながらこっちに来た



「先輩、とりあえず休憩して。

 私は大丈夫ですから、ね?」



冷やしたスポーツドリンクと

タオルを手渡しながら言う



「ありがとう」



「先輩は優しいですよね。

 それに比べて私を呼んだ

 あのバカ先輩は・・・バカですね」



視線の先には、

唯一の扇風機の前で

暑さをしのいでいる龍先輩