☆美弥side




準備は出来た



ここから乗り込んでいく



2組のドアの前に立つ



「・・・梓、いる?」



今まで騒いでいたクラスが、

一気に静かになる



「ここだけど、何?」



ふきげんな梓が

手を上げる



私は手に持っているものを

思いきり梓に投げた



    カチャン・・・!



「・・・っ!いきなり何すんだよ!」



「・・・外れちゃった」



投げたシャーペンは、

梓の右頬をかすめただけだった