『戦いを避けて通ることが出来るなら、それに越したことはありませんが…』 深紅の、ウェーブがかった長い髪を揺らし、紅は振り返った。 『私、強いですよ?』 ニコリ、笑う。 『もっとも、そちら側は全員揃っていないようなので、フェアな戦いでないことは確かですが。』 「…まだ仲間が居るの?」 亜季の問いに、瑠樹が頷く。 『あと2人居るよ。 もっとも、ラストRは誰も見たことが無い。』 「ラストR…?」