『お待ちなさい、瞬。』 透き通った女性の声。 柔らかく、しかし鋭い。 『話せば分かち合えるかもしれません。』 『…紅さん。』 そう呟くと、瞬は不満げに弓矢を降ろした。 姿を現したその女性の髪は紅く、瞳も紅い。 深く、吸い込まれるようなその瞳に、誰もが釘付けである。 『俺も居るぜ!』 そう言って、黒髪の男が現れた。 『…何だよ、BANISH全員集合か?』 泉水が面倒臭そうに呟いた。