虎は自身を襲う激痛に、のたうち回っている。 ヒュオオオオ…‥ 風の壁を隔てて対立し合う2つのグループ。 BANISHとMURDER 無言のまま睨み合う。 瞬間、何かが空を切った。 カッ 哀歌は銃を盾に、その物体を落とした。 『…私、血を見るのが好きなの。』 振り返ると、そこには先程まで倒れていた雨希が、指の間にトランプを挟んで立っていた。 『…和解は出来そうにないな。』 哀歌は呟くと、スッと銃を向けた。