『…で、何か用?』 朱里の言葉で我に返る。 「家、入れてくれる? 渡したい物あるんだよね。」 亜季の言葉に、朱里は少し渋ったが、仕方なく家に入れた。 『待ってて、何か持ってくる。』 そう言って、朱里は部屋を出た。 その間に、亜季はロープを取り出す。 ガチャッ 『おまたせ〜。』 ジュースとお菓子が、小さなガラスのテーブルに置かれる。 「ありがと。」 そう言って、亜季はニッコリと微笑んだ。 その下に隠された別の笑みを、朱里はまだ知らない。