授業がこれ程 長く感じたのは初めてだった。 食事が喉を通らないという経験も、初めてした。 友達とも、ほとんど喋らなかった。 だが、教室中がしんみりしていた為、亜季が目立つことはさほど無かった。 授業が終わると、亜季は一目散に家に帰った。 バタンッ、自室のドアを勢いに任せて閉める。 ポケットから携帯を取り出し、すぐさまサイトに繋いだ。