ゲームを終える。 パチン、携帯を折り畳み、フゥ、と息を吐く。 一点をただ見つめ、身動き一つしない。 たかがゲーム。 そんな希望を未だに持っている亜季は、しかし胸の奥底をうごめく闇に戸惑っていた。 明日は、雨。