前方から真輝の舌打ちが聞こえた。 その刹那、亜季の体は大きく揺れた。 真輝が腕を引っ張ったのだ。 狭い路地裏を逃げる。 『…無駄だ。泉水が張ってる。』 哀歌は銃を肩に乗せ、2人が逃げた方向をじっと見つめた。