『あいつの話に耳貸すなよ。』 真輝が囁くように言った。 亜季はカクカクと浅く頷き、近付いてくる足音に前を見据えた。 コツ…、足音が停まる。 『お前達を追放しに来た。』 その女性の髪は銀色で、肌は透き通るように白い。 瞳の色は薄紫で、どこか儚げである。 それはまるで人形のような… 「追放…?」 亜季の頭にクエスチョンマークが浮かぶ。 『そうだ。私はBANISHのメンバーの1人、哀歌。』 「バニッシュ…?」 『お前達をこの世界から追放する為に、私は来た。』 そう言って、哀歌は銃を向けた。