ズガンッ 大きな音が携帯から聞こえた。 『動くな!』 少し低めの女性の声が響く。 コツ、コツ、と足音が近付いてくる。 真輝はスッと前に出、亜季を背中に隠した。 「何なの…?」 亜季が呟くと、真輝は顔を軽く横に向けて言った。 『俺達の敵だ。』 「敵…!?」