『…で、どうした?
何かあったのか…?』
『え?』
『お前がこんなでかいヘマすんの久しぶりだろ?』
包帯をぐるぐると回しながら、晴樹は窺うような目で凪を見た。
『別に…油断しただけ。』
『あーあーあーあー!!』
『何!!』
突如発せられた奇声に、何事かと目を見張る。
『おま…髪まで切られてんじゃねぇかよ…。最っ悪!!』
そう言って、凪の美しいサラサラの髪に触れる。
『長い髪、好きだもんね…。』
『おうよ。BANISHの女メンバーが全員ロングなのは、俺の陰謀だかんな!』
『何それ!あんたのことなんか誰も眼中に無いしぃ!』
『あんだと!?』
いつもの憎まれ口
ケンカ友達
だけど此処には
居場所が在る――…


