『も〜せっかちだなぁ…。
こんなの舐めとけば治る…』
『凪!怪我したって!?』
目の前に、突然晴樹が現れた。
『あぁ、うん…』
『見せてみろ!』
そう言って右腕に触れる。
『どうなの?晴樹さん…。』
瞬が覗き込むようにして訊く。
『心配ねぇよ。』
『良かったぁ…!
凪さん、ごめんね。僕がついていながら、凪さんに怪我させちゃうなんて…。』
しょんぼりしながら謝る瞬に、とてつもない罪悪感を感じた。
自分の不注意に自己嫌悪する。
『…ほらっ!お前はもう行け。次の任務があんだろ?』
晴樹に言われ、瞬は素直に去った。


