『泉水ちゃん‥』 カッ!突然、泉水の目がかっ開いた。 瞬間、銃を引き抜き自身の頭に銃口を当て、凄まじい殺気を放つ。 それに驚いた猫は、ピャッと走り去ってしまった。 …しかし、周囲には誰一人居ない。 『…またか。』 フゥ、鼻から息を吐き、銃を下ろす。 『くっそ…』 呟き、泉水はしゃがみ込んでしまった。 …俺の幻聴は止むことを知らない。 あの日、あの瞬間から…。