大きな宮殿
真紅の絨毯
ふかふかの椅子には金の装飾
食べ切れない程のご馳走
山積みにされた南国のフルーツ
目の前で舞う美女達
これが僕の日常になった。
『きゃあ!何よこの犬!』
『ヴー‥ガゥッ!』
『キャァアアア!!』
その光景を、ふかふかの椅子で眺める僕。
少しして、ジョアンが駆け寄ってくる。
『ジョアン、よくやった。』
嬉しそうに撫でられるジョアンだけが、僕の救いだ。
ジョアンは毒物の入った料理をかぎ分けることの出来る、優秀なシェパードだ。
今すぐにでも麻薬犬になれるだろう。
ジョアンだけが、唯一信頼出来るパートナーだった。


