僕の国では、たった一人、神の命(ミコト)として、選ばれる人間が居た。 その者の魂には神が宿るとされ、神の分身であるとされた。 選ばれし者の待遇は、それはもう誰もが羨む程だった。 しかし、神の命に選ばれし者が、15を過ぎて、生きる者は無かった。 国の者は、口を揃えて言った。 『神は、神聖な若い体でしか生きられないのだ』と。 『さぁ、次なる分身を』 分身なんて、ただの気休め。 身代わり…もっと言えば、生け贄だ。 彼らは15になると、殺されるのだから。