『ここで一人消しておくのもテでは?』
キラリと眼鏡を光らせて、笑みを含んだ瑛貴が言う。
『生憎、紅さんはフェアじゃない戦いは嫌いでね。』
『…フ、君は実に忠実な犬だ。』
ビュッ!
瑛貴の頬すれすれのところを通って、放たれた矢が地面に刺さる。
『次は当てるよ。』
天使から、チラリと悪魔が顔を覗かせた。
『…フ、君も、僕のコレクションにしたいものですね。
今日のところは大人しく帰らせて頂きましょう。』
白衣を揺らして歩き出す。
『…あぁ、そうだ。
君のシェパードの命日は明日でしたっけね。』
ニッコリ、笑って、瑛貴はヒラヒラと手を振りながら歩き出した。


