「だから、これからは美琴に俺の分まで幸せになってほしいと思ってさ」
「・・・・ずるい」
「男は結構ずるがしこい生き物だよ(笑)」
「・・・」
「俺は一人身だし保険金も財産も美琴に行くようになってるよそれから俺のマンションに住んでくれるといい。そのまま住めるようにしてあるから」
「・・・・・」
「美琴」
「・・・ん」
「もういいじゃなか。俺がいるんだから強がらなくたっていいんだよ。美琴は知ってるだろ?人に頼れるのは弱さじゃない強いことなんだって」
「・・・そんなの・・・」
「違うよ。頼ってばかりいる人間は確かに俺も弱いと思う。
でも、頼ることもなく一人で気づかないうちに泣いてるなんてそれこそ弱い奴だと俺はお思うよ」

