恋は陽炎 ~道化師の初恋~

「一つだけ約束してくれないかな?」

「約束って、何を?」

「決して驚かないって」

 驚く?私が?なんで? 
「うん、分かった」

 その返事を聞くと、ヒロくんはゆっくりと立ち上がった。 

 その様子を亜美菜は固唾を飲んで見守ったが、内心はドキドキで仕方がなかった。