「何だ、これ……?」
「見ちゃダメだって……」
私はそう言いつつも、手帳よりも今の状態の方が遥かに気になっていた。
私の両手は手帳とボールペンを持ち、頭の上にバンザイの形。手首を和也に掴まれ、更に伸し掛かかられて身動きが取れない。二人の体は完全密着で、和也の逞しい胸板に、私のちょっと自慢の胸が押し潰されている。
「“タバコ屋の孫娘”? なんだこりゃ?」
「見ないでってば……」
口ではそう言いながら、手帳なんかもう、どうでもいい。それより、ああ、体の芯が熱くなってく……
和也の匂い、体温、そしてその重みが、何とも心地いい。気が遠くなりそうなくらいに……
「見ちゃダメだって……」
私はそう言いつつも、手帳よりも今の状態の方が遥かに気になっていた。
私の両手は手帳とボールペンを持ち、頭の上にバンザイの形。手首を和也に掴まれ、更に伸し掛かかられて身動きが取れない。二人の体は完全密着で、和也の逞しい胸板に、私のちょっと自慢の胸が押し潰されている。
「“タバコ屋の孫娘”? なんだこりゃ?」
「見ないでってば……」
口ではそう言いながら、手帳なんかもう、どうでもいい。それより、ああ、体の芯が熱くなってく……
和也の匂い、体温、そしてその重みが、何とも心地いい。気が遠くなりそうなくらいに……



