「さあね。姉貴はどっちだと思うの?」
「質問は私がしています。いたかいないか、答えてください」
その言い方が悪かったのか、和也はムッとした顔をした。怒らせちゃったかも……
「もういい加減にしてくれよ。美沙子さんから頼まれて俺を探ってるのかと思ったけど、そうじゃないみたいだよね? なんでそんな質問するんだよ?」
「えっと、それは……」
「だいたいその手帳は何? ちょっと見せてよ?」
和也はそう言って長い腕を伸ばし、私の手帳を取り上げようとした。
「ダメ!」
私は咄嗟に手帳を頭上に掲げ、和也の手から逃れた。和也の元カノ達を書き並べたのなんか、彼に見られたら困るから。ところが……
「見せろ!」
「ダメだって……きゃっ!」
和也は上体を乗り出して私の頭上に手を伸ばし、そのはずみで私は後ろに倒れ、和也が私の上に伸し掛かる形になってしまった。
「質問は私がしています。いたかいないか、答えてください」
その言い方が悪かったのか、和也はムッとした顔をした。怒らせちゃったかも……
「もういい加減にしてくれよ。美沙子さんから頼まれて俺を探ってるのかと思ったけど、そうじゃないみたいだよね? なんでそんな質問するんだよ?」
「えっと、それは……」
「だいたいその手帳は何? ちょっと見せてよ?」
和也はそう言って長い腕を伸ばし、私の手帳を取り上げようとした。
「ダメ!」
私は咄嗟に手帳を頭上に掲げ、和也の手から逃れた。和也の元カノ達を書き並べたのなんか、彼に見られたら困るから。ところが……
「見せろ!」
「ダメだって……きゃっ!」
和也は上体を乗り出して私の頭上に手を伸ばし、そのはずみで私は後ろに倒れ、和也が私の上に伸し掛かる形になってしまった。



