禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~

 和也に強引に腕を引かれ、私は和也のベッドにチョコンと座らされた。和也は、私の向かいにスチールの椅子を置き、それに腰掛けて脚を組んだ。


「あんたって、随分色白なのね?」


 和也が組んだ、すね毛がポヤポヤ生えた白くて長い脚を見ながらそう言うと、


「姉貴ほどじゃねえだろ?」


 と言われた。そう言えば、私も短パン姿で、太めの白い生足が露になっていた。

 和也の頬が、更に赤みを増したように見えるのは、気のせいだろうか。


「話って、何?」


「あ、えっと……取材?」


 いきなり本題を切り出すのもどうかと思い、適当に思い付いた言葉を言ってみた。


「取材って、俺を? 俺、姉貴のところの雑誌に載るのか!?」


 和也は、私の手帳に目をやり、そう叫んだ。