禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~

 和也にはベッドに座ってもらい、私もその隣にちょこんと腰掛けた。ああ、緊張するなぁ……


「ねえ、私に聞きたい事って、なあに?」


 私ははやる気持ちを抑え、まずは和也の話を先に聞こうと思った。私に聞きたい事があるって言うから。ところが、


「え? うん……」


 と唸り、和也は下を向いてしまった。なんだか言いにくそうな様子だ。そして顔を上げると、


「姉貴も話があるんだろ?」と言うので、


「うん」と答えると、


「そっちが先でいいよ」と言ってくれた。


「そう?」


 いよいよだわ。ああ、ドキドキする……。私は男の子に告った経験ってないけど、きっとこんな気持ちなんだろうなぁ。