「…ん?」 目を開けた先に見えたのは、真っ白な世界。 「光歌ちゃん!」 「…え?あ、ここ…は?」 「病院のベッドだよ。お母さんの話を聞いてる時に、椅子から倒れて落ちたの」 あぁ…って、あたし話聞いてなかったってことか…。 「光歌ちゃん…よく聞いてね?彰は…もう本当に生きられないの…」 嘘だと…信じたかった。 よく考えると、あたしのせいなんだよね…? あたしがあの時、彰に電話なんかしなければ…こんなことにはならなかった。