優也は平然とした態度で言った。


「桜が散るのを見てたの。キレイだな、って」


「ふーん」


優也はたいして興味もなさそうだった。


じゃあ、なんできいたのよ!?


「で、優也はなんでここにいるのよ?」


高等部の優也が用事もないのに、中等部に来るわけないし。


「さやに会いに来た、って言ったらどうする?」


「え?」


「ていうのは冗談で」


なんだ、冗談か。


なんかショック。


まぁ、そりゃそうだよね。


用事がなければ来れないもんね。