「行ってきま~す」 あたしは玄関のドアを開けて優也と一緒に家を出た。 「で、どうしたの?」 家を出た優也は口調を変えて話し出す。 あたしはお父様と話したことをポツリポツリと優也に話した。 「勝手に決められていたなんて……あたし、全然知らなかった」 「ごめん」 優也がいきなり謝ったので驚く。 「なんで、優也が謝るの?」 「僕、婚約のこと知ってたんだ。誠二様から聞いて僕も驚いた。でも、さやにはまだ言うなって」 優也も知ってたんだ。