隣の彼女は・・・

やってしまった!

さくらの前で

怒鳴るなんて・・・


なのに


「いいから帰れって言ってんだろ!」


俺は

自分でも自分を押さえきれず

また怒鳴って

二人を玄関の方に追い立ててた。



俺の剣幕にさくらが玄関で

「ごめんね。」

謝りながら靴を履いて


その横では

立花旭が憮然とした顔で

「今日のお前おかしいぞ。」

と言う。



おかしいのはあんただろ?


「それ、うちの鍋なんだけど?」



立花旭の手にうちに来て作った

夕食のおかずが鍋ごと


「食ったら返す。気にするな。」


鍋ごと持って出て行こうとする

立花旭にさくらが


「駿くんの分残してあげたの?」



聞いてる。



さくらって優しいなとか

思いながらも



「いいよ、別に俺の分は!

だから、早く帰ってくれよ!」



大人げない・・・


けど

収拾つかない・・・