「……あのさ。もう俺とは関わらないほうが良いと思う。 きっとこれから櫻澤家と藤岡家の敵対関係がより強くなる。 そんな中、俺と藤岡さんが親しげにしていたら、怪しがられる。だからもう関わらない方がいい。 これから極々普通のクラスメイトとして付き合って行こう。と、いっても藤岡さんが俺のことを言ったのも、櫻澤家の存在のことを知ったのもつい最近のことなんだけどね」 彼の優しい声音は、感情のこもらない声音は確実に私の体へと浸透していく。