薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~




寝なければ。


あらかじめ敷いていた布団へと潜り込む。風呂は書物を探す前に入っていきた、だからこのまま寝ても何ら問題ない。


そう思ったら睡魔が襲ってきた。睡魔は脳内まで侵入してくる。吐き気をもよおしそうな書を呼んだ後だというのに。


そのまま私―――藤岡紫音《ふじおかしおん》は睡眠へと入った。