古い本と木の香りが混じり合い仄かに香ってくる。 当たり見渡すと本、本、本。 しかも全てが古い物ばかり。 家の一部であるはずなのに生まれてこのかた書庫に入ったことがなかった紫音は驚嘆した。 これほどにまであるとは思わなかったのだ。