だから同じクラスの女子はもちろんのこと、なぜかその輪の中には普段クールに過ごしている男子やらも入っており、入っていないのは紫音と茜、そして静寂《しじま》だけとなっている。 まあそうはいっても静寂はその輪の中にいる結斗をジーと眺め、無視を決め込んでいるわけではない。やはり気になるのであろう。 紫音と茜は五月蠅い女子男子たちを背に本気で無視を決め込んでおり、2人で本日ある数学で出た宿題の答え合わせを行っている。 この転校トークは休憩全て使われ、最終的に放課後まで続いた。