薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~




「お前、大事な藤岡本家の子に何をしている!!」



藤岡家の人だろう。


怒りばかりを彷彿とさせる彼の姿に安心した。怒られていると分かっていたが、安心しかできなかったのだ。彼女の血が止められることができると。


そのまま彼女は―――紫音はその男の者に連れられて行った。きっと手当をしてくれるのだろう。良かった。本当に良かった。


安心したのもつかの間。恐ろしい声が聞こえた。おぞましい声が。寒気がするほどに恐ろしい。



「だから言ったのだ」



「そうだ。櫻澤家の者と関わるべきではないと」



「なのに藍羅様は言った何を考えているのだ」



「もうやるしかない」



「そうだ。やるしかない。今いる餓鬼とあそこにいるもう一人の子供も一緒に」