薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~




鋭い視線が私の一点に向けられる。それには迫力を感じ、気圧される。こんなの初めてだ。



「結斗様に殺されるかのどれかよ」



妖艶。その言葉が似合う笑みを浮かべる霧澤さん。それは何処か悲しそうで、好戦的で……親しみを覚える笑みだった。