薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~




やっとのことで押し込められた言葉が発せられる。たった2文字だけであるはずなのにこれほどにまで苦労することが来ようとは。



「貴女こそ、誰。ゆっくり、ゆっくりとこちらを向きなさい」



嗚呼、この人も怖いのだ。だからこのような行動に出たのだ。


納得できたところで頷く。危うく斬れて血が出そうだ。


きっとこのまま後ろを向けば、間違いなく首が斬れる。


言葉を発する者はそのことに気付いているのだろうか。気付いていたようだ。


すぐさまというわけではないが、慎重に刀の姿が私の目の前から消えていく。


安心し私は剣を向けた自分物の方へ向く。そこに移った人物は……